中小企業診断士の石村飛鷹です。
人の倍以上、人生を生きる方法を教えてもらいました。
仕事柄、たくさんの経営者とお食事する機会があります。
若い方もいれば60代・70代と人生の大先輩もいます。
最近、連続して「年齢」と「人生・仕事の結果」について、
興味深いお話を頂きました。
10代に思春期があるように、厄年・還暦・古希と人生の大きな節目ごとに
成長する人、停滞する人、失墜する人に分かれるそうです。
これは偶然ではなくきっと自然の摂理なのではないかと感じます。
全体像を示すと上のようなグラフになります。
どういうことなのか分かりますか?以下、解説していきます。
■42才厄年での分岐
30代は「がむしゃら期」でとにかく成長してきます。
ある程度成長してきた42才頃(女性は37才頃)残念ながら失墜してしまう人がいるそうです。
その行動特性は「過信」「おごり」「不正」です。
逆に成長を続ける人の行動特性は「誠実」「挑戦」「ポジティブ」です。
さらに人生で成長の傾きが最大になるのは45才頃だそうです。
停滞してしまう人の行動特性は「他責」「ネガティブ」です。
この話を聞くまでは「他責・ネガティブ」の人が失墜するかと思っていたのですが、
大先輩いわく「他責・ネガティブなんてまだ可愛い。過信・おごりが一番怖い」と、
その悪影響の大きさを語ってくださいました。
京セラ創業者の稲森和夫氏も以下のような言葉を遺しています。
「謙虚にしておごらず」
「成功もまた人生の試練」
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」
■60才還暦での分岐
40代・50代で成長を遂げた人は次に60才の還暦で踊り場に出ます。
ここでも成長する人と失墜していく人に分かれます。
成長する人の行動特性は「挑戦」を続ける人、
失墜してしまう人の行動特性は「保身」に走ってしまう人です。
いくつになっても挑戦を続けられる方は若々しく素敵ですね。
■70才古希での分岐
60代も成長を続けた人は次に70才の古希でさらに分岐します。
ここで成長できる人はずばり「健康」だそうです。
70才以降も元気に活躍できるよう健康を維持する必要がありますね。
■成長し続けた人の年代別面積比
ここまですべての分岐点で成長を遂げた人の人生を振り返ってみます。
線の下の面積を求めてみるとなんと、
「20才から60才までの面積」と「60才から80才までの面積」がほぼ一緒になるそうです。
つまり、20才から60才までの"40年間"と60才から80才までの"20年間"がほぼ一緒ということです。
なんと、物理的な時間はわずか半分しか使っていないにも関わらず、
60才以降は「20才からの人生と同等の充実をもう一度得られる」ことになります。
すごいことだと思いませんか?
そんなすごいことができる人生とできない人生とでは大違いです。
いかがでしたか?
これから人生の分岐点をどのように過ごすかは今日からの行動次第です。
本記事の筆者
石村 飛鷹(ひよう)
中小企業診断士、MBA(経営学修士)
いしむら経営コンサルタント株式会社 代表取締役
社長の右腕となり、"社内の旗振り役"となることで現場を巻き込み、
"今ある設備や社員だけで"生産性を向上させることを得意とする。
新たな投資や採用をしなくても”儲かる仕組み”を導入する支援を行っている。
日本ヒューレット・パッカードにてIT統合コンサルティング、
東京商工会議所で経営指導員として数多くの中小企業向け
コンサルティングに従事したのち独立。